省エネ住宅とは家を建てる工程で断熱材を使ったり太陽光発電を設置したりして、入居後の生活が暑さ寒さが緩和された快適になり、あまり光熱費を使わなくて済むように造られている家のことです。
建築物のエネルギー消費性能を高めるために、平成27年7月に「建築物省エネ法」という法律が公布されました。

建築物省エネ法とは

そのなかで省エネ性能の評価については、壁や窓などの「外皮性能」と設備機器によってエネルギーの消費量をカットする「設備性能」の2つを基準として用いています。
「外皮性能」としては、屋根や壁による断熱や窓やドアなどの開口部の断熱と日射の遮断、地域や土地の状態を鑑みて自然を取り込めるような工夫が挙げられ、「設備性能」では太陽光発電や照明設備、換気や給湯設備が対象です。

北海道を1沖縄を8として全国各都道府県で数字がある

そしてこれらの評価を数字で表し、地域によってその基準値が決められています。
地域区分は、北海道を1沖縄を8として全国各都道府県で数字があります。
外皮の熱性能基準には「外皮平均熱量流率」を示す「UA」と「冷房機の平均熱射熱射取得率」を示す「ηAC」が基準値として使われますが、例えば北海道や東北地方など地域区分が1や2の都道府県では、UAは0.46、ηACの基準値はなしで、関東から九州一部までの34都道府県の場合は、UAが3.87、ηACが3.0か2.8と定められていて、その基準に合うように建築物を建てることが決められているのが建築物に関する法律です。

外皮平均熱量「UA」の求め方

外皮平均熱量「UA」の求め方は、外と室内の温度差が1度の時に屋根や天井、壁や開口部と床から逃げる熱量の合計を外皮の表面積で割ります。
冷房機の平均熱量流率のηACは、屋根や全方位の壁、窓やドアなどの開口部から入ってくる熱量を外皮の表面積で割って求めた数値です。
一次エネルギー消費基準というのもあり、それは冷暖房や換気、照明給湯に太陽後発電の再生エネルギーなどの設備等にエネルギー使用量のことですが、その値が基準仕様で設置された設備や機器のエネルギー消費量が基準仕様で設置された場合のエネルギー消費量よりも同等以下になれば省エネ住宅としてみなされます。

省エネ住宅のメリット

家を建てるのは高額な費用が掛かり一生で一度あるかないかの大きな買い物となり、さらに太陽光発電機器などを設置するとさらに高額にはなりますが、入居後の長い生活において太陽の自然エネルギーを利用して電気を自給自足できることや、断熱材があるために寒さや暑さが緩和されて冷暖房器具の使用が減れば、長期にわたってランニングコストをカットすることができます。エスコシステムズ評判
また冷暖房器具をできるだけ使わずに自然の風や太陽の光を取り入れて生活ができることは、健康のためにもメリットが多いです。
このようなことから様々なメーカーが省エネに加えて独自の取り組みを行い、それぞれのメーカーがその取り組みを発信します。

エコで快適に暮らせる住宅を提供

床下から入った夏の空気の中で熱気だけを上昇させて屋根の方から放射し冷気だけを活用できるように工夫する企業や、高性能のウレタンや熱交換システムを用いて換気によって逃げる熱を回収して冬も暖かく過ごせるように工夫する企業など、エコで快適に暮らせる住宅を提供します。
夏は涼しく冬は暖かく冷暖房をあまり使わずに、できるだけ自然の光や風を利用して光熱費をカットできるように工夫された住宅にすることが国から推奨されているため、政府としては法律を作るだけでなく、省エネ法に基づいた住宅を建てた場合にはポイントを設けて、そのポイント数に合った分を還元するポイント制度などもあります。

グリーンポイント制度の概要

これらのポイント還元制度は期間によって変わりますが、2021年の場合は「グリーンポイント制度」といい名称で4月末時点で公表されました。
グリーンポイント制度は新型コロナウィルス感染症のために落ち込んだ経済を回復するためにも、一定の基準を満たした建築物を取得した人を対象に様々な商品と交換できる制度で、新築に限らず中古物件の購入やリフォーム、賃貸住宅の建築にも有効です。
新築の場合は建築後1年未満の契約で未入居で一定のエコ性能を満たす家であること、そして購入者が一回はその家に住むことが条件で30万から100万ポイントが発行されます。
既存の中古の場合は2019年12月14に以前に建てられたことと購入金額が100万円以上で購入者がみずから居住すること、それに申請を入居後に行うことで15万から45万ポイント発行され、リフォームの場合は工事内容に応じて変わりますが最低でも5万ポイントの発行があります。
賃貸の建築物の場合は全戸がトップランナー基準で床面積が40㎡以上あり棟単位で申請すれば1戸当たり10万ポイントが発行され、賃貸の場合は追加工事の時に使用するためのポイントです。

まとめ

エネルギー消費性能の高い家は、環境にも家計にも優しく、設備も効率の良いものが備わっています。
光熱費もカットされ快適な生活が期待でき、太陽光発電などは災害時にも役立つので勧められています。

最終更新日 2025年4月29日 by rwcollec