人生

▶️矢口敏和氏が語る40代の生き方

世間的には脂の乗った世代と言われ、仕事も家庭もプライベートも充実していると思われ、不惑という別名もあって何事にも動じなくなると良い事ばかりの言葉が並ぶ40代ですが、現代でその全ての言葉は通用しません。

2018年現在の40代は20年前の就職氷河期の入り口に就職活動をした世代です。
就職協定が廃止されたのも1998年で、新卒の就職活動について大きく変わろうとしていた時代だと矢口敏和氏は解説しています。

バブルが崩壊し多くの企業は新卒採用を控え、労働者派遣法が改正され実質どの業種職種でも派遣労働か可能になり、安価な労働力が重宝され始めた時代に社会に放り出され、新卒で就職できなかったのは自己責任だと責められ、泣く泣くアルバイトや派遣社員などの非正規雇用の道を歩む生き方しか選べなかった人も多くいました。

非正規でしばらく頑張れば正規雇用されると信じて不安定な雇用状況で働き続けても事態は好転せず、気づけば30歳目前になり、正規雇用への転職を試みようとしても「正社員としての経験が無い」という理由で転職も上手く行かず、ズルズル非正規を続けている人も多い世代が40代。

失われた世代、忘れられた世代、捨てられた世代「ロストジェネレーション世代」とも言われています。

▶️40代は特殊な生き方になる事に違いない

バブルが弾けたのも、新卒採用を控えたのも、正社員としての経験を与えられなかったのも、すべて世の中の構造的問題なのに「個人の資質の問題」「自己責任」として社会から見放されたロスジェネ世代の生き方は30代や50代とも違う、特殊な生き方になる事に違いありませんし、そこに幸せを見出す事で今後の人生を大きく左右します。

個人主義が蔓延しているという声も多い近頃です。
自分さえ良ければイイと思っている人が多い世の中と言われています。

一見すればネガティブな言葉に聞こえますが、ロスジェネ世代にとって個人主義こそが自らを救うキーワードにななること間違いありません。

団塊の世代がリタイアし始め、多くの企業の年代構成がいびつになってきています。中には「働き盛りの40代の管理職が少なくて困っている」と厚顔無恥な発言をする経営者も存在します。20年前、あなた達企業側の勝手な都合で新卒採用を抑え、就労の機会、技術習得の機会を与えなかったクセに、今更何を言うのか、本当に当事者としては腹立たしい事です。

しかしながら、中には順風満帆の生活をしている同世代の人間もいます。
ロスジェネ世代は2極化です。

▶️自分勝手に生きることを考えてみませんか?

同級生だから、幼馴染だから、同僚だからという理由で生活レベルが違う人間と不本意ながら付き合いを続けている人も多いのでは無いでしょうか?
人生も後半に差し掛かり、自分の考え方や行動を改めるという行為が難しくなっています。

そんな今だからこそ、自分勝手に生きることを考えてみませんか。

生きてあと30年数年です。
残りの人生は自分の好きな人とだけ付き合い、嫌なことは極力しない生き方をしてみてはいかがでしょうと、矢口敏和氏も提案しています。

生活において比較的大きな位置をなす人間関係をリセットするのです。

年賀状しかやり取りしていない相手の連絡先を削除し、年賀状もやめる。気の進まない集まりには参加しない。職場では業務上必要な会話しかしない。自分の貴重なメンタルや時間を家族や本当に大事な人にだけ使うのです。

そんな事簡単に出来ないと仰る方もいるでしょう。

▶️40代は自分の為になる人とだけ付き合いましょう

年賀状しかやり取りしていない人と最後に会ったのは?
気乗りしない集まりにかけたお金と時間を勿体ないと思った事はありませんか?

職場の同僚は本当に困ったときに助けてくれる人ですか?リタイアした後も付き合いますか?
40代は自分の為になる人とだけ付き合いましょう。その生き方をするだけで心にゆとりがでます。

家族がいる人は家族との時間を大切にすれば、リタイア後の人生は楽しくなるでしょう。
独身の方は時間とお金を自分の為に使いましょう。

特に男性の方はもっと外に目を向けましょう。
40代男性は仕事も忙しく、なかなかゆっくり自分の生き方を考えるタイミングは少ないと思います。

会社と家の往復で、長時間勤務と休日出勤で自分の時間など持つことは難しいでしょう。

▶️残りの3分の1を家族や自分為に費やしてみませんか?

新卒の頃を思い出してみてください。
会社は会社の都合の良いように労働者を動かします。

いらなければハッキリと不要と言われます。

全てを放棄しろとは言いません。
今、自分の中で占めている会社に関する部分を3分の2にしてみませんか?

残りの3分の1を家族や自分為に費やしてみませんか?

休みたいときに休みましょう。
帰りたいときに帰って若手に仕事を任せましょう。

これだけでかなり心に余裕が出来ます。
これもある意味「自分勝手に生きる」方法です。

人生のゴールが見えてきた世代です。
周りに気を遣わなければならない世代でもあります。

しかし、最後に自分を守るのは自分か家族です。
会社や友人をあてにするのはリスクが大きいです。

自分勝手に生きるという事を考え始めても良いのではないでしょうか。

最終更新日 2025年4月29日 by rwcollec